屋上緑化とは
戸建てやオフィス・商業施設の屋上、マンションのバルコニーなどの空地を活用し、緑化することで、現在の限られた都市空間のなかに、自然環境を取り入れて、「癒し」のスペースを創造するものである。
屋上緑化の効果
都市環境の改善
・ヒートアイランド現象の緩和
現在都市部では、建物や道路のほとんどが人工構造物で覆われており、緑地や農地の減少と人工廃熱の増加が相まっていわゆる「ヒートアイランド現象」が顕在化している。
そのため、建物の屋上や壁面を緑化することにより、断熱効果が高まりヒートアイランド化の抑制に繋がる。

・空気の浄化や騒音の低減
植物の生育に伴う光合成や呼吸による大気汚染物質の吸収や、騒音の低減などの環境改善に繋がる。

・都市の自然性の向上
都市化によって減少・分断化されてきた自然を、屋上緑化により回復し、生態系のつながりを再構築する。

・新たな都市景観の形成
人工構造物が大きなウェイトを占める都市部において、緑化のもたらす安らぎや季節感が、都市景観の向上に
結びつく。
都市環境の改善
・建物の保護
屋上緑化により断熱効果が高まり、省エネを実現できる。また、酸性雨・紫外線による建物の劣化を防止することができる。

・イメージアップや集客力の向上
環境に配慮することが必然になっている現代では、屋上緑化による建物や施設のイメージアップ及び集客力の 向上につながる。
都市環境の改善
・安らぎの空間
緑にはストレスを解消する効果がある。病院や介護施設での園芸療法など人のこころに安らぎを与える。

・環境教育の空間
身近な自然に触れることで、日々の変化や生き物とのつながりを再認識することができる。
屋上緑化の効果
屋上緑化には様々なタイプがあり、地被植物や芝等を用いた簡易なものから、屋上菜園・樹木や景石を用いた本格的なものまで多岐にわたります。緑化が本格的になるにつれて、荷重による構造物への負荷の増大、防水性・透水性の確保、メンテナンスなど考慮すべき点が多くなりますが、現在では、人工軽量土壌・植栽マット・自動灌水システムなど様々な屋上緑化資材が開発されていて、幅広い条件下で可能になってきています。
・地被緑化
特徴 小型の多肉植物(セダム類)やコケ類を用いて行う。 乾燥に強く貧栄養化の中でも育てることができる。
苔施工
施工 容易で低コスト
管理 灌水を必要としないため、容易。必要に応じて、刈り込みや除草を行う。
・芝生緑化
特徴 複合緑化に比べて土壌厚が薄く軽量にできる。
施工 容易で低コスト
管理 必要に応じて、灌水・刈り込み・除草などを行う。
・複合緑化
特徴 植栽の規模に応じた、土壌厚・植栽基盤が必要となり、その分荷重もかかるので、相応の構造物にしか適用出来ない。
施工 通常の造園工事に加え、施工場所への荷揚げ等のコストがかかる。
管理 通常の管理に加え、飛散する落ち葉や枝への配慮も必要となってくる。