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arrange seminar
2024.02.7
お久しぶりです。造園部の陳です。
先日、花キューピット京都支部主催で「和の花活け講習会」があり、
生花部の全員が参加しました。
講習内容は、【和のアレンジメント】と【壷の投げ入れ】の二種類のコースです。
勉強になることはもちろん、他にもたくさんの生花業界の方々がいらして、皆様との交流を楽しみつつ 良い刺激にもなったと思います。


フラワーアレンジメントという言葉はよく耳にしますが、具体的にどのようなものを指すのかをご存じない方も多いのではないでしょうか。
簡潔に表すと、アレンジ(arrange)には、「並べること」「整理」「再構成」「手配」などの意味があります。
フラワーアレンジメントには、そのお花が持つ特徴、お花同士の組み合わせによる美しさのバランス、花器の選定など、作る方のセンスや個性が表現されます。フラワーアレンジメントの特徴としては、花とフラワーベース(花器)がセットになっていて、吸水性フォームに花を挿しアレンジが固定されていることが挙げられます。
「投げ入れ」とは、吸水性フォームなどの花留めを使わず、壷や花瓶に直接花を入れてアレンジしていく方法のことです。今回は【壷の投げ入れ】でした。
花をアレンジメントする上では、どちらも同じことのように思えますが、吸水性フォームを使用するかしないかでは、花の挿し方や用途に違いが出てきます。
フラワーアレンジメントと投げ入れの違いと言えば
フラワーアレンジメントは花を固定できる分持ち運びが便利となり、贈り物としての需要にピッタリとマッチします。投げ入れは花が固定されていない分、持ち運びには不向きなため、ホームデコレーションやディスプレイなどに向いています。
ところで、生花部の先輩中野さんと初参加の新入社員、浅井さんとの感想を聞いてみました。
【和のアレンジメント実演】
浅井:春風の吹く優しいものと、風が吹いている動きのあるもの、テーマを変えることで、雰囲気が変わることを実感しました。決まりはなく、その人の思いのままに生けたらよいと教えていただきました。


アレンジする前にある程度、テーマを決めてから作った方がよいとのことでしたので、
テーマを決めてから作ってみました。
本店の村田さん ➡ 春のそよ風
先生 ➡ 春嵐と静寂の融合性
仕上がった作品を見てみたら、納得のテーマですね!!
【壷の投げ入れ】
中野:先生が「入れない勇気」「切る勇気」「マイナスの勇気」を教えてくださいました。
最後は先生が手直してくださいますが、壷も花も自分で選んで、センスに任せる感じですね。
生け花の奥ゆかしさを感じました。今まではたくさんの花を生けた方がきれいに見えると思っていましたが、先生の限られた数の中で魅せる美しさを目の当たりにし、改めて1つ1つの花に向き合う大切さを学びました。
入れない勇気というのは面白いですが、 難しいですね。一輪の花の美しさを際立たせるためには、その他の花は不要ということかなと解釈しました。
ある意味で、本当に大切なものだけ置く。それは、余白を楽しむという、日本人ならではの美意識と言えますね。



浅井:たくさんの作品を見ることで、色んな方の感性に触れられて、新しい生け方、考え方を知ることができました。こうしたら良かったなぁ…次はこんな工夫がしたい!とたくさんのアイデアが湧いてきて、楽しみながらも実りのある体験ができた講習会でした。
とても勉強になったみたいですね。これから独自のセンスを磨きながら ブラッシュアップしてくださいね!!